生きてるだけで100点。

生きてるって何かを表現することでしょう 表現せずにはいられないのかも知れません..............虚空に逃れようとしても ここにいるのを誰かに見つけて欲しいのかも知れませんね

職場の異性でキャラが合わないと妙な距離感になる問題

人に対する興味を持つ事は大事だとよく聞く。

が、本当にそうだろうか。距離感を間違えてしまったら、厄介だ。厄介でしかない。

「職場の人間とフレンドリーに接しながら、楽しく仕事をしたい」というコンセプトの有効性は

自分と相性のいい人間同士でなきゃ成立しない。脆いコンセプトだ。良さそうだけど、

相手を選ぶコンセプトだ。

仕事という利益や生産性を求められる環境下において、確かに優しい先輩、優しい上司、優しい同僚、優しい部下が存在するのも確か。

仕事上の関係を超えた信頼性が生まれたとき、なんとも言えない幸福な気分になったことがある。

だからって、それを拡大化して、あらゆる関係性に同じ眼差しを向けると大概ガッカリさせられる。

自分か、同僚か、あるいは上司のいずれかか退職するまでの一時的な職場という環境のなかで、

楽しく仕事をするなんて、気の合う人間同士しか実現不能なんだと筆者はようやく悟り始めた。

 

同じ自分で接したつもりでも、よく意図が伝わる相手と、伝わらない相手いる。

波長があって、シンパシーのある関係性になれる相手。

対するは、どんなに言葉を尽くして、丁寧に語っても、相手の心情を慮り接したつもりでも並行したまま交わらない関係もある。

逆に自分から距離を置いて接してしまい、相手を身近に感じる事なく、一定の距離を持って接する相手もいる。相手も同様。

それが互いになんとなく、暗黙の了解で、「領海」侵犯せず、互いに一定の距離感なら、問題ない。

一番、感情の処理に困るのは、一度仲良くなれるかなって近づきすぎたのが原因で、相手から距離を取った、取られたが、

それなりに相手の事を嫌いにもなれず、完全無視するには、自分のキャラクターをねじ曲げることになるから、と

一生懸命に自分が取り繕ってしまう事だ。

取り繕ってしまう動機も、相手に嫌われたくないからではなく、

昔、職場で好きだった人に、職場で毎日会うのが、ツラくて、ツラくて、自分の方が退職した経験から、

自分自身がされて一番、悲しかったり、失望した事を、自分で別の相手にしてしまうのは、嫌だと思うから。

別の相手に恋愛感情はないし、職場外での交流もないんだから、嫌われようが、無視されようが、もうどうだっていいんだけど、その相手に対して、「どうだっていい」っていうニュアンスがむき出しの対応って同性、異性、性別どうこうより、人間としての品位が低い人のあからさまな嫌味になってしまう。

職場の縁が切れたら、確かにどうだっていい相手にこれからなるのだとしても、大人として、職業人として

あからさまな嫌味を含んだ行動に出るのは、品位として、いかがなものかと踏み留まり、結局取り繕ってしまう。

取り繕っているというより、大人としての対応をしているだけなのだけど、相手もそんなに誠意ある対応をしてくるわけではないので、

それに同調して、同レベルにすることも可能だが、そうしない選択をすることが、繕った対応になっていてストレス大。

 

早く辞めてくれーと心の中で念じるが、それを口に出すと性格の悪い先輩になってしまうので、我慢。

「なんで冷たい態度なのか、考えてもさっぱりわからなかったけど、気に障ることを気づかないうちにやってたんだとしたら、ごめん」

といってみても、さっぱり相手は本音を晒してくれないから、理由はわからないまま、距離を置かれているし、

自分も口でそういう言葉を尽くしても、理由を話さない相手に心の中で、しっかり距離を置いている。

そうやって一年経ったけど。なかなか辞めない。

辞めてくれたら、ほんと、もう、こんな茶番、しなくて済むよ。君だって、避けてる相手に話しかけられて無理矢理取り繕われなくて済むよ。もう4年より前から辞める辞めるって言ってきたんだ、8月で辞めるって周りに言ってるらしいじゃないか。もう2ヶ月。

この芝居を続けるべきか、それともどうしたらいいんだ、君のことなんて、私だってそんなに好きじゃないんだよ、好きだって

思っているんだろうけど、それは大人として、社会人として、君を傷つけないように綺麗に見せようとしているだけだ。

 

そんな大学四年生のバイト君は、なかなか辞めない。

今日もつらい取り繕った会話をしてしまった。

コロナのおかげで2週間会わなかったり、

違う相手で気の合う別の大学生くんと組むときはストレスフリー。

でも週一回会うのだから、なんか忘れた頃にまた顔を合わすって感じ。

 

どこまで自分の手札を晒したら、カッコいい先輩なんだろう。

どこまで相手のありのままを許したら、優しい同僚なんだろう。

どこまで本音を話したら、誠意のある人間なんだろう。

そんなことを思いながら、自分の中で覚悟を決める。

失恋で職場を放棄した私が、どれだけの覚悟を持って、自分の居場所は自分で作り、自分で守ると決めたのだから、

あなたが退職する最後の日まで、この職場の品位は、私の覚悟によって、保証する。

 

退職するバイト君。

職場の居場所は自分で作るものだよ。

人の顔を見て居場所を探すなよ。